留学を通して習得した中国語を活かした仕事につきたい、中国で就職したいという考えがスムーズに実践できるようにここではアドバイスしたいと思います。
● 留学を将来につなげるために
まず始めに中国で一生懸命勉強され、HSK(中国漢語水平考試)などで優秀な成績を修め自分に自信がある方ほど理想と現実のギャップに大きく悩まされています。その大きな原因は「語学力=就職しやすい」という誤解です。語学力はあくまであなたを評価する1つの材料にすぎないということを認識する必要があります。また就職・転職活動を行う際に気づくことになると思いますが短期も含めあまりにも多くの方が留学経験者であるということです。そこからある会社の人事は「留学すれば最高の語学環境で勉強できるのだから語学ができるようになって当たり前」と捉えられているようです。そのような人事は逆に留学経験もなく国内だけで大きな語学の成果をだした人にその過程をプラス評価するみたいです。
そのため留学を就職・転職に活かしたいと考えられておられる方は語学力だけではなくほかの人にはない、そしてさらに中国だからこそ学べたといえるようなものを1つもてるように心がけることが大切だと思われます。
中国で就職したいと考えられておられる方は中国語が中級レベル以上であることは最低限です。そして外資系企業(中国の企業以外)でも現地採用になりますので日本の給料と比べるとかなり低くなることを覚悟しなければなりません。相場としては高くても月5000元(75000円ぐらい)、日本語の先生で月3000元(45000円ぐらい)です。
● 留学する時期(新卒採用を考えておられる方)
留学を開始するのは個人や学校の都合がつくときでいいと思いますが、帰国する時期はよく考える必要があります。できれば就職活動を始める前の年の10月(例:四大生であれば3年の10月)までには帰国した方が無難です。遅くとも年が明けるまでには帰国することをお勧めします。その理由は国内にいる人は早い人は10月から就職活動を行うからです。就職活動は始めるのが早ければ早いほど絶対に有利です。現在では留学している人や海外の大学に進学している人が多いので企業によっては秋採用・通年採用という形で次の年の8月以降(例:四大生であれば4年の8月)も採用活動をやっている会社もありますがこれだけに頼るのはあまりお勧めできません。その理由は
1.全ての会社がやっているわけではないので行きたい会社はすでに採用を終了しているかもしれない
⇒業種・企業の選択肢が少なくなる
2.海外大学進学者・国内大学の交換留学利用者(語学のみならず専門の勉強もしてきている)も多くかなりの激戦。
⇒すでに大半は春に採用してしまっているから予定採用人数はごくわずか
3.半年以上就職活動をし筆記試験、面接慣れしている国内学生よりどうしても見劣りがする。
以上のように留学中は全く就職ムードがないので気楽に考えてしまいがちだが帰国してからどうすることもできなく就職浪人しておられる方も少なくないようです。
● 留学する時期(転職を考えておられる方)
留学は仕事を始めて1、2年しか経っていない方にはお勧めできません。今、各会社が悩んでいる深刻な問題の1つに雇用3年以内に30%もの人が職を離れてしまういわゆる企業と求職者のミスマッチがあります。そのためいくら中国で中国語を一生懸命勉強されても求職時には「この人はすぐに辞めてしまわないだろうか」という大きな不信感を採用担当者にもたれ非常に不利だと思います。やはりキャリアといえるほどのものがつくのは少なくとも5年は働かないと付かなく、転職はキャリアあっての付加価値(中国留学)なのではないでしょうか?最悪の場合、中国語ができるようになっても帰国後仕事が見つからずフリーターになってしまうようなケースもあるようですので留学を決断される前にもう一度将来のプランを考え直すことをお勧めします。
● 就職・転職準備サイト
中国で暮らしていても就職・転職に不利にならないために就職・転職とはどのようなものかを知り、またどんな準備が必要で実際にどのように行って行くか知っておくと有意義な留学生活ができ、帰国後も戸惑うことなく活動を始められると思いますので就職・転職準備を紹介したホームページを下記に紹介しますのでこちらもご利用ください。
就職・転職準備サイト |
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