留学生急増による影響


 2001年に中国はWTOに加盟したと同時に世界中の国が中国に注目し始めました。各国からの中国に対する投資の増加のみならず多くの地域で留学生が急増しました。
 これからの時代は中国語ができると中国でのビジネスや中国との貿易に役に立つと考える人が多くなった結果でしょう。
 
各学校とも急激に留学生が増えたことに対する教師不足、教室不足などで2001年までは高い教育水準で人気のあった学校も今現在、そして将来的にもその水準を保つことができるという保証がなくなりました。どこの学校も新しい先生を急きょ雇い入れるのはよいのですがたくさんの学校が中国語の先生を必要としているのでなかなかよい先生を見つけることができず経験が浅い先生やひどい場合は教育経験がない先生を起用しているケースも見られるようになってきました。そしてこのような措置をとってもまだ対応が追いつかず語学を勉強するのにクラスには座る場所もないほど学生が詰め込まれるという現状もあるようです。LL教室などが完備されている学校もクラスが増えすぎ同じ時間にリスニングの授業がたくさんありすぎあるクラスは普通のクラスで小さなラジカセでリスニングの授業を行うことになり、音が小さく聞き取れなくあまり意味のない授業になっている場合も多々あるようです。このような状態でしっかりと勉強するにはよほどの意思がないとただ無駄に時間だけ流れていってしまいます。
 
留学生の増加はまだまだこれからも続くとみられ、この増加が一段落つき、各学校の教室、教師の確保が終わるまでにはかなりの時間がかかりそうです
 地域や学校によってはかつてはほとんど留学生がいなかった学校も急に留学生が増え始め生徒が少ない穴場という学校はなくなったと言った方がよいと思います。
 ではいつ留学するのがよいかという問題になりますが、少しでも早く留学し少しでも留学生が少ない間に勉強するのがよいのか、この中国留学ブームが一段落して学校が留学生をしっかり受け入れられる体制になってから留学するのがよいのかはどちらも長短所がありはっきりと答えることができません。
 このような現状があることを踏まえた上で中国留学、さらには学校選びを考えなければならないと思います。